白鶴酒造「特撰 白鶴 特別純米 生貯蔵酒 山田錦」が2026年9月11日に全国で新発売されました。720ml瓶で、参考小売価格は税別1,180円(税込1,298円)。特定名称は特別純米、兵庫県産山田錦100%使用の日本酒です。

白鶴が独自開発した新酵母で「しぼりたてを想起させる華やかな香り」を実現した生貯蔵酒で、「生貯蔵酒ならではのフレッシュさ」と「純米酒ならではのお米由来の豊かな旨み」が調和した味わいが特長。既存品の「特撰 白鶴 特別純米酒 山田錦」とはスペックにも違いがあります。

兵庫県産山田錦100%の特別純米、どんな味わいか

公式の味わいチャートでは甘辛が「中口」、濃淡が「やや濃醇」の位置づけ。「山田錦ならではのふくよかな旨味と、生貯蔵酒ならではの爽やかな香り」が特長の特別純米です。独自酵母で「しぼりたてのような瑞々しい香り」を生み出し、「純米製法によって自然な旨みを引き出し」ています。

原料米の兵庫県産山田錦について、白鶴酒造のリリースには上位等級比率が「兵庫県 約63%」「全国平均 約41%」と注記されています(「農林水産省 令和7年度産米の農産物検査結果」より、と記載)。上位等級とは、酒米の品質検査で特上・特等に区分された割合のことです。

ラベルは、兵庫県の阪神間で六甲山系から吹き下ろす風「六甲おろし」と、華やかな香りの広がりをイメージした風の流れをモチーフにしたデザインになっています。

既存の「特撰 白鶴 特別純米酒 山田錦」とスペックはこう違う

今回の新商品と、同じ山田錦を使った既存品「特撰 白鶴 特別純米酒 山田錦」は、特定名称・使用米・精米歩合・内容量がすべて共通しています。そのうえで、酒質ではアルコール分・日本酒度・酸度の3項目に違いが出ています。

項目 特撰 白鶴 特別純米 生貯蔵酒 山田錦(新) 特撰 白鶴 特別純米酒 山田錦
特定名称 特別純米 特別純米
使用米 兵庫県産山田錦100% 兵庫県産山田錦100%
精米歩合 70% 70%
内容量/容器 720ml / 瓶 720ml / 瓶
アルコール分 13%以上14%未満 14%以上15%未満
日本酒度 -2 +3
酸度 2.0 1.5
参考小売価格(税込) 1,298円 1,270円

いずれも白鶴酒造の公式商品ページの値です(2026年9月11日確認)。

味わいチャートの印を見ると、新商品は「中口・やや濃醇」、既存品は一段ずつ辛口寄り・淡麗寄りの「やや辛口・中」です。同じ特別純米でも、チャート上の位置に違いが見て取れます。

なお、新商品が「生貯蔵酒」を名乗っているのに対し、既存品のページには「生貯蔵酒」の表示はありません。

生貯蔵酒とはどんな造りか

国税庁「清酒の製法品質表示基準」では、生貯蔵酒を「製成後、加熱処理をしないで貯蔵し、製造場から移出する際に加熱処理した清酒」と定めています。貯蔵中は加熱処理をせず、出荷する際に加熱処理をする造りです。

白鶴酒造からは「超特撰 白鶴 天空 袋吊り 純米大吟醸」も9月に発売されています。白鶴酒造の別の日本酒新商品を紹介した記事もあわせてどうぞ。

5〜10℃の冷酒、もしくは40℃前後のぬる燗で

公式のおすすめは「5〜10℃くらいにしっかり冷やし、ワイングラスで楽しむ」飲み方。「フレッシュな香りが引き立ちます」とのこと。温度チャートでも冷やしてが◎で、常温とぬる燗は○、上燗は印なし。冷やして飲むのがいちばんのおすすめです。

もうひとつの飲み方が「40℃前後のぬる燗」。「爽やかな香りとともに、山田錦のふくよかな旨みがより豊かに感じられます」とあります。冷やせばフレッシュな香りが前面に、ぬる燗なら旨みがふくらむ――飲む温度で表情が変わりそうです。

秋の夜にワイングラスで冷やして一杯、肌寒い日にはぬる燗で。季節に合わせて楽しめる1本です。