ブルックラディ蒸留所の「オクトモア」から、17シリーズの新エディションが登場しました。日本では2026年9月14日(月)に出荷開始、数量限定です。発売はレミー コアントロー ジャパン。

今回出荷が始まるのは「オクトモア17.1 スコティッシュ・バーレイ」「オクトモア17.2 ヨーロピアン・カスク」「オクトモア17.3 アイラ・バーレイ」の3種。名前を見ただけでは、何がどう違うのかちょっとわかりにくいですよね。2万円台〜3万円前後の数量限定品なので、気軽に3種すべてそろえるわけにもいきません。1本に絞るなら、まず違いを整理しておきたいところ。

3種の違いを「樽」「大麦の産地」「フェノール値」「味わい」の軸で比べ、希望小売価格とあわせてまとめました。どれを選ぶか迷っている方の参考にどうぞ。

3種の違いは大きく3つ、樽・大麦の産地・フェノール値です。17.1と17.2はスコットランド本土産の同じロットの大麦を使い、樽が違います。17.3はアイラ島のオクトモア農場アイリーンフィールドで育てた大麦を使っていて、フェノール値も3種で唯一高い数値です。希望小売価格(税抜)は21,000円〜27,800円。

オクトモア17.1・17.2・17.3の違いを一覧で比較

3種とも熟成期間5年、700ml、コンチェルト種大麦を使用しています。いずれも構想から蒸留・熟成・ボトリングまですべてアイラ島で行われ、ノン・チルフィルター、着色料無添加。変わるのは大麦の産地・樽・フェノール値・度数・味わい・価格です。

商品名大麦の産地樽フェノール値度数テイスティングノート希望小売価格
(税抜/税込)
オクトモア17.1
スコティッシュ・バーレイ
スコットランド本土産全期間ファーストフィルのバーボン樽81.0ppm59.7%スモーキー、塩気、甘み21,000円
(税込23,100円)
オクトモア17.2
ヨーロピアン・カスク
スコットランド本土産(17.1と同じロット)セカンドフィルのフレンチオーク樽で4年→ファーストフィルのポート樽で仕上げ81.0ppm59.5%胡椒、柑橘、ベリー23,000円
(税込25,300円)
オクトモア17.3
アイラ・バーレイ
アイラ島産(オクトモア農場)ファーストフィルのバーボン樽、セカンドフィルのリベラ・デル・ドゥエロ樽、ソーテルヌ樽、アイスワイン樽、シラー樽で全期間132.1ppm60.9%ピート、キャラメル、塩気27,800円
(税込30,580円)

※税込は希望小売価格(税抜)に消費税10%を加えた換算値です。テイスティングノートはリリースの記載によります。

樽の違い: 17.1と17.2は同じ大麦・同じフェノール値で樽が違う

17.1と17.2は同じロットのスコットランド本土産コンチェルト種大麦を使い、フェノール値も同じ。主な違いは樽です。

17.1は「17シリーズの出発点」で、「17.2や17.3との違いを比較しながら楽しむ際の基準となる」一本と位置づけられています。

対する17.2は「異なる樽熟成による味わいの変化を追求したエディション」。バーボン熟成に使用されていたセカンドフィルのフレンチオーク樽で4年間熟成した後、ファーストフィルのポート樽で仕上げるという、オクトモアでは初となる樽の組み合わせが採用されています。

同じ大麦・同じフェノール値で樽を変えるとどう味が変わるのか——17.1と17.2はそういう飲み比べが楽しめる組み合わせです。

大麦の産地とフェノール値: 3種で17.3だけがアイラ島産大麦

17.3は大麦の産地がアイラ島に変わり、フェノール値も3種のなかで唯一高い値です。

17.1と17.2がスコットランド本土産の大麦を使っているのに対し、17.3は「単一農場、単一畑、単一ヴィンテージにこだわり、大麦の原産地と土地の個性を追求したエディション」。ブルックラディ蒸留所からわずか約2マイル(約3.2km)に位置するオクトモア農場アイリーンフィールドで栽培された、アイラ島産コンチェルト種大麦を100%使っています。品種は3種とも同じコンチェルト種なので、変わるのは産地ですね。

マスター・ブレンダーのアダム・ハネット氏は17.3について「これほど来歴の確かなウイスキーはない。誰が大麦を育て、どの畑で栽培されたのかまで明確だ」と語り、「力強く、それでいて落ち着きもある。風雨にさらされた海岸を思わせる味わいで、深い満足感がある」と評しています。

味わいの違いと、好みで選ぶ目安

公式の味わい表現から、それぞれのフレーバーの特徴を見てみます。

17.1は「スモーク香と焦げた香りに、バニラ・ミルクセーキやスコティッシュ・タブレット、温かいカスタードタルトの甘やかさが重なり、洋梨キャンディやモルトシロップのニュアンスへと広がる」味わい。甘いスモークが好きな方に合いそうです。

17.2は「胡椒のようなスパイス感に、柑橘やベリーのニュアンスが重なる、17.1とは異なる個性豊かな味わい」。柑橘やベリーのニュアンスに惹かれる方には候補になりそうです。

17.3は「力強いピート香とエレガンスが調和」し、「塩キャラメルやスモークしたリンゴ、トーストしたココナッツ」に「プラリネやバニラクリームの甘やかなニュアンス」が重なる、奥行きのある味わいに仕上がっています。ピートの力強さと甘みの両方を楽しみたい方に向くかもしれません。

3種の違いは樽・大麦の産地・フェノール値。ほかのウイスキーの定価や価格が気になる方は、スコッチやジャパニーズの定価と今日の価格をまとめたウイスキー価格まとめもあわせてどうぞ。

※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。