味の素AGFの「ブレンディ 大麦とコーヒー」が、2026年10月1日から一部の通信販売と小売店で順次テスト販売を開始しました。インスタントコーヒーに大麦エキスをブレンドした、スティックタイプのブラック(ミルクなし・甘さなし)。最大の特徴は「味の素AGF初となるカフェインハーフ」です。
この記事では、カフェインが何と比べて半分なのか、味の方向性はどうなっているのか、そしてなぜ大麦をブレンドしたのかを整理しました。
ブレンディ 大麦とコーヒーのカフェインは「コーヒー浸出液」の半分
「ブレンディ 大麦とコーヒー」は、大麦エキスをブレンドすることでカフェイン量を半分に抑えています。
この「半分」の比較対象は、日本食品標準成分表2020年版(八訂)の「コーヒー浸出液」です。パッケージにも同じ注記が記載されています。
なお、ブランドサイトのQ&Aによると、カフェインレス・デカフェは公正競争規約で「カフェインを90%以上除去したコーヒー」と定められており、本品はそれとは異なる「カフェイン量を半分に抑えたコーヒー」という位置づけです。あくまでカフェインハーフであって、カフェインレスではないという点は押さえておきたいところ。
飲用シーンとしては「カフェイン摂取を控えたい時やリラックスしたい時」が挙げられています。
苦味は一般的なインスタントコーヒーの半分ほど、ホットでもアイスでも
「ブレンディ 大麦とコーヒー」の苦味は、一般的なインスタントコーヒーと比較して半分ほどに抑えられ、「まろやかですっきり飲みやすい風味」とされています。
味の素AGFの風味比較(一般的なインスタントコーヒーを100としたときの数値)では、苦味が54、まろやかさが111、すっきり感が112。カフェインの「半分」は成分表の「コーヒー浸出液」が基準でしたが、苦味の「半分ほど」は一般的なインスタントコーヒーが基準で、2つの「半分」は比較対象が異なります。
味の方向性は「大麦の香ばしさとコーヒーのまろやかさが織りなす、心晴れやかな味わい」。「お湯はもちろん、水にもサッと溶け」ます。味の素AGF独自の風味設計技術により、ホットでもアイスでも常温でもおいしく飲めるのが特徴です。公式推奨の飲み方では、ホットはスティック1本に対してお湯または温めたミルク、アイスは水または冷たいミルクを140〜180ml入れるのが目安です。
容量は2.3gのスティックが16本入りと50本入りの2種類です。
なぜ大麦をブレンドしたのか(コーヒー2050年問題と若年層のコーヒー離れ)
大麦を選んだ理由は、「コーヒーとの味わいの相性がよく、素材としての魅力度も高かったため」だそうです。
そして商品が生まれた背景にあるのは、コーヒー豆の将来の供給不安と、若年層のコーヒー離れという2つの課題です。
1つ目は「コーヒー2050年問題」。気候変動の影響で、2050年にはアラビカ種のコーヒー豆の栽培地が「現在の50%程度まで減少することが予想」されており、コーヒーの安定供給や将来にわたる持続的な楽しみ方への関心が高まっています。
2つ目は若年層のコーヒー離れ。「カフェイン忌避意識や、苦味に対する苦手意識の高まり等」により、若年層のコーヒー購入率は減少傾向にあります。
こうした背景から生まれた「ブレンディ 大麦とコーヒー」。午後の2杯目をカフェイン控えめにしたい人や、水で溶かしてアイスで手軽に飲みたい人に合いそうです。

