2026年10月1日に、お酒の税率が変わります。発泡酒や缶チューハイなど、家飲みでおなじみのお酒が値上がりする一方、ビールは税額が下がります。「何がいくら上がるの?」「今のうちにまとめ買いしておくべき?」——気になっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、国税庁の税率表をもとに上がるお酒・変わらないお酒を整理し、値上げ前にまとめ買いしておきたい商品をAmazonのセール価格つきで紹介します。

350mlあたり、発泡酒・新ジャンルは+7.26円、缶チューハイは+7円の増税。ビールは−9.10円の減税、日本酒・ワイン・焼酎・ウイスキーは据え置きです。サッポロ 極ZERO(22%オフ)とサントリー THE PEEL〈レモン〉ALC.5%(17%オフ)がセール中です。

【10月6日追記】酒税改正は10月1日に実施されました。あわせて、金麦・本麒麟など第3のビール(新ジャンル)の一部がビールとして発売し直されています。10月6日の金麦から11月4日の本麒麟まで、どの銘柄がいつビールになるのかは第3のビールのビール化スケジュール(金麦・本麒麟ほか各社の発売日)にまとめました。

2026年10月1日の酒税改正で、何がいくら変わるのか

ビール・発泡酒・新ジャンルの3種類の税率が350mlあたり54.25円にそろいます。ビールは下がり、発泡酒と新ジャンルが上がるかたちです。缶チューハイやサワーも増税になります。

「新ジャンル」は聞き慣れないかもしれませんが、国税庁の税率表にも載っている分類名です。発泡酒にスピリッツを加えるなどして造られるお酒で、金麦〈糖質75%オフ〉やのどごし ZEROといった銘柄がここに含まれます。

もうひとつ覚えておきたいのが「その他の発泡性酒類」。ビール・発泡酒以外で発泡性があり、アルコール分が低いもの(改正前は10度未満、改正後は11度未満)を指します。発泡性があってアルコール分10度未満の缶チューハイ・缶サワー・缶ハイボールはこの区分です。

以下は、国税庁の酒税率一覧表(改正前・改正後の2枚)を突き合わせた比較表です。

区分〜9月30日(1kLあたり)10月1日〜(1kLあたり)350mlあたりの差
ビール181,000円155,000円−9.10円
発泡酒(麦芽比率25%未満・アルコール分10度未満)134,250円155,000円(発泡酒に統合)+7.26円
発泡酒(麦芽比率25%以上50%未満・アルコール分10度未満)155,000円155,000円(発泡酒に統合)±0円
発泡酒(上記以外・麦芽比率50%以上等)181,000円155,000円(発泡酒に統合)−9.10円
新ジャンル(アルコール分10度未満)134,250円155,000円(発泡酒に統合)+7.26円
その他の発泡性酒類(缶チューハイ等)80,000円100,000円+7.00円
清酒・果実酒100,000円100,000円±0円
焼酎(21度未満)200,000円200,000円±0円
ウイスキー・ブランデー・スピリッツ(37度未満)370,000円370,000円±0円
甘味果実酒・リキュール(13度未満)120,000円120,000円±0円

出典: 国税庁「酒のしおり(令和8年)」酒税率一覧表 改正後 / 改正前

注目してほしいのは発泡酒の3行です。改正後は麦芽比率にかかわらず一律155,000円に統合されるため、改正前にどの区分にいたかによって、上がるもの(+7.26円)・変わらないもの(±0)・下がるもの(−9.10円)が混在します。「発泡酒はすべて値上げ」とは限りません。ただし、税率が変わらない区分(麦芽比率25%以上50%未満)の発泡酒は、大手各社の価格改定リリースには挙がっていません。各社が発泡酒として挙げている淡麗グリーンラベルや極ZEROは、いずれも増税側です。

税額の差は、そのまま店頭価格の差ではない

上の表はあくまで酒税額の差です。実際の店頭価格にはこの税額に消費税10%が上乗せされるうえ、最終的な値上がり幅は、メーカーが生産者価格をどう改定し、小売がいくらで売るかで決まります。

大手メーカー各社は2026年10月1日から生産者価格を改定すると発表しています。サントリーは「金麦」「-196」など、アサヒは「クリアアサヒ」「ザ・リッチ」など、キリンは「本麒麟」「淡麗グリーンラベル」などを対象に挙げています。宝ホールディングスは「焼酎ハイボール」をはじめとするチューハイ150商品の参考小売価格を廃止するという対応も発表しました。

今のうちに買うお酒と、10月まで待てるお酒の見分け方

缶チューハイは缶の品目表示とアルコール度数で判別できます。一方、発泡酒・新ジャンルは缶の表示だけでは麦芽比率がわからないことがあり、メーカー公式の品目情報や各社の価格改定リリースで増税対象に含まれているかを確認するのが確実です。

ざっくり分けると、こうなります。

  • 上がる(今のうちに買っておきたい): 発泡酒(麦芽比率25%未満・アルコール分10度未満)・新ジャンル(アルコール分10度未満) → +7.26円 / 発泡性があってアルコール分10度未満のお酒(缶チューハイ、缶サワー、缶ハイボール等) → +7円
  • 据え置き(急がなくていい): 日本酒、ワイン、焼酎、ウイスキー、アルコール10度以上の梅酒
  • 下がる(待ってもいい): ビール、麦芽比率50%以上の発泡酒

ここから先のまとめ買い候補は、次の基準で選んでいます。

  • 上がる区分に該当する品目であること
  • 箱(ケース)で買える入数があること
  • セール中で値引率が高いものを優先
  • 容量は350ml中心。500mlの商品は表の中で明示

値引率はAmazonの参考価格に対する割引率です。価格はすべて2026年9月30日午前時点のAmazonでの観測値です。セール価格は変動するので、最新の価格はリンク先で確認してください。

発泡酒・新ジャンル(350mlあたり+7.26円)── まとめ買い候補

発泡酒(麦芽比率25%未満)と新ジャンルは、350mlあたり7.26円の増税になります。1ケース(350ml×24本)に換算すると約174円の差です。

商品名税率区分(改正前)容量×本数セール価格1本あたり値引率特徴セール終了予定
サッポロ 極ZERO発泡酒(麦芽比率25%未満)350ml×24本3,490円約145円22%ALC.5%9月30日
アサヒ ザ・リッチ新ジャンル350ml×24本3,498円約146円18%ALC.6%9月30日
サントリー 金麦〈糖質75%オフ〉新ジャンル350ml×24本3,378円約141円17%糖質を抑えたい方に9月30日
キリン のどごし ZERO新ジャンル350ml×24本3,398円約142円16%ALC.4%で軽め9月30日
キリン 淡麗グリーンラベル発泡酒(麦芽比率25%未満)350ml×24本3,498円約146円14%ALC.4.5%9月30日

※価格は2026年9月30日午前時点のものです。セール終了予定は観測時点のAmazonの表示で、予告なく変わることがあります。 ※区分は、各社が価格改定リリースで増税対象に挙げていることと、発泡酒で増税になるのが麦芽比率25%未満の区分だけであることから判定しています。淡麗グリーンラベルのアルコール分4.5%はメーカー公式サイトの記載です。

サッポロ 極ZERO 350ml×24本
価格: 3,490円(145円 / 本)
22%オフ
2026年9月30日午前時点のAmazon価格。セール終了予定: 9月30日
アサヒ ザ・リッチ 350ml×24本
価格: 3,498円(146円 / 本)
18%オフ
2026年9月30日午前時点のAmazon価格。セール終了予定: 9月30日
サントリー 金麦〈糖質75%オフ〉350ml×24本
価格: 3,378円(141円 / 本)
17%オフ
2026年9月30日午前時点のAmazon価格。セール終了予定: 9月30日
キリン のどごし ZERO 350ml×24本
価格: 3,398円(142円 / 本)
16%オフ
2026年9月30日午前時点のAmazon価格。セール終了予定: 9月30日
キリン 淡麗グリーンラベル 350ml×24本
価格: 3,498円(146円 / 本)
14%オフ
2026年9月30日午前時点のAmazon価格。セール終了予定: 9月30日

注意: サントリー 金麦〈糖質75%オフ〉は、2026年10月6日から麦芽比率を高めたビール製法の新製品に切り替わりました。上の価格は9月30日時点の、切り替え前の新ジャンル製法品のものです。金麦(通常品)や本麒麟など、各社のビール化の時期はビール化スケジュールの記事で一覧にしています。

セール中のビール・発泡酒は毎日入れ替わります。今日セール中のビール・発泡酒を1本あたり価格つきでまとめた記事もあわせてどうぞ。

缶チューハイ・サワー・ハイボール缶(350mlあたり+7円/500mlで+10円)── まとめ買い候補

缶チューハイ・缶サワーは350mlあたり7円、500mlなら10円の増税です。

缶の品目表示が「リキュール(発泡性)」でも「スピリッツ(発泡性)」でも、発泡性があってアルコール分10度未満であれば「その他の発泡性酒類」として同じ+7円です。品目名の違いで税額は変わりません。

缶の梅酒ソーダやウメッシュ系も、発泡性でアルコール分10度未満のものは同じ+7円側です。チョーヤ梅酒はTheCHOYAウメッシュや梅酒ソーダなどの価格改定を発表しています。一方、瓶の梅酒(非発泡・アルコール10度以上)は据え置きです。

商品名度数容量×本数セール価格1本あたり(100mlあたり)値引率特徴セール終了予定
サントリー THE PEEL〈レモン〉ALC.5%5%350ml×24本3,098円約129円(36.9円)17%無糖・賞味期間15ヶ月と長め9月30日
アサヒ 贅沢搾り プレミアムトマト4%350ml×24本3,241円約135円(38.6円)16%トマト果汁21%使用9月30日
サッポロサワー 氷彩19847%350ml×24本2,814円約117円(33.5円)12%度数7%でしっかりめ9月30日
サントリー -196無糖〈ダブルレモン〉4%350ml×24本2,999円約125円(35.7円)11%度数4%の無糖9月30日
サントリー -196℃ストロングゼロ〈ダブルレモン〉9%500ml×24本3,999円約167円(33.3円)11%500mlでたっぷり飲める9月30日

※価格は2026年9月30日午前時点のものです。セール終了予定は観測時点のAmazonの表示で、予告なく変わることがあります。

1本あたりの価格では500mlのストロングゼロがもっとも高く見えますが、100mlあたりでは33.3円で350ml商品と同水準です。容量の違う商品を比べるときは100mlあたりもチェックしてみてください。

サントリー THE PEEL〈レモン〉ALC.5% 350ml×24本
価格: 3,098円(129円 / 本)
17%オフ
2026年9月30日午前時点のAmazon価格。セール終了予定: 9月30日
アサヒ 贅沢搾り プレミアムトマト 350ml×24本
価格: 3,241円(135円 / 本)
16%オフ
2026年9月30日午前時点のAmazon価格。セール終了予定: 9月30日
サッポロサワー 氷彩1984 350ml×24本
価格: 2,814円(117円 / 本)
12%オフ
2026年9月30日午前時点のAmazon価格。セール終了予定: 9月30日
サントリー -196無糖〈ダブルレモン〉350ml×24本
価格: 2,999円(125円 / 本)
11%オフ
2026年9月30日午前時点のAmazon価格。セール終了予定: 9月30日
サントリー -196℃ストロングゼロ〈ダブルレモン〉500ml×24本
価格: 3,999円(167円 / 本)
11%オフ
2026年9月30日午前時点のAmazon価格。セール終了予定: 9月30日

最近発売された缶チューハイ・缶ハイボールの新商品も見てみてください。

ハイボール缶も+7円の対象

缶ハイボールも、発泡性があってアルコール分10度未満なら同じ+7円の対象です。

ブラックニッカ クリア ハイボール缶(350ml×24本)は3,454円、1本あたり約144円で9%オフ。度数は7%で、2026年4月にアルコール分9%から7%にリニューアルされた現行品とみられます。

ブラックニッカ クリア ハイボール缶 350ml×24本
価格: 3,454円(144円 / 本)
9%オフ
2026年9月30日午前時点のAmazon価格。セール終了予定: 9月30日

サントリー 角ハイボール缶(350ml×24本)は4,471円、1本あたり約186円で14%オフ。度数は7%で、こちらも発泡性・10度未満なので+7円の対象です。参考価格との差は749円で、1ケースぶんの増税額(7円×24本=168円)より大きい数字です。

サントリー 角ハイボール缶 350ml×24本
価格: 4,471円(186円 / 本)
14%オフ
2026年9月30日午前時点のAmazon価格。セール終了予定: 9月30日

缶ハイボールとウイスキーのボトルから自分で作るハイボール、1杯あたりの値段がどれくらい違うかは「缶と自作のハイボールを同じ銘柄・同じ濃さで比べた記事」にまとめています。

スパークリング清酒や低アルコールのスパークリングワインも、アルコール分10度未満で発泡性があれば同じ+7円です。ただし10度以上のものは税率が変わりません。購入前に度数を確認してください。

10月以降も値段が変わらないお酒と、税額が下がるビール

発泡性のない日本酒・ワインと、焼酎・ウイスキー・10度以上の梅酒は税率が変わらないので、10月を意識して急ぐ必要はありません。

税率が変わらないお酒

以下のお酒は、改正前後で税率に変更がありません。

  • 清酒・果実酒(ワイン): 1kLあたり100,000円で据え置き
  • 焼酎: 1kLあたり200,000円で据え置き
  • ウイスキー・ブランデー・スピリッツ: 1kLあたり370,000円で据え置き
  • リキュール(13度未満): 1kLあたり120,000円で据え置き

ウイスキーの現在の価格が気になる方は、サントリー シングルモルトウイスキー 白州の価格を追っている記事や、ニッカ シングルモルト余市の価格をまとめた記事を参考にどうぞ。

梅酒は缶と瓶で動きが違います。発泡性でアルコール分10度未満のもの(缶の梅酒ソーダやウメッシュなど)は350mlあたり+7円の増税対象、非発泡で10度以上の瓶の梅酒は据え置きです。

非発泡のリキュールでも、アルコール分10度未満のものだけは特例で増税されます。サッポロは非発泡の梅酒も価格改定の対象に挙げています。

ビールは税額が350mlあたり9.10円下がる

ビールの酒税額は1kLあたり26,000円の減税で、350mlあたり約9.10円、1ケース(24本)で約218円下がります。大手4社はいずれも10月1日からの価格改定を発表していますが、リリースにはビールの価格をいくら下げるかの記載はありません。店頭価格がどうなるかは、小売の販売価格次第です。今セール中のビールは毎日更新のタイムセールまとめでチェックできます。

よくある質問

ノンアルコールビールやノンアルチューハイは値上がりする?

値上がりしません。 酒税法で「酒類」とされるのはアルコール分1度以上の飲料です。ノンアルコール飲料はアルコール分1度未満なので酒類に当たらず、酒税の対象外です。今回の税率改正の影響は受けません。

業務用の樽ビールや瓶ビールも同じ?

国税庁の税率表に容器による区分はありません。缶でも樽でも瓶でも、同じ品目・同じ区分なら同じ税率です。大手各社のリリースでも樽詰商品を含めた価格改定が発表されています。

まとめ買いするとき、賞味期限はどのくらい見ておけばいい?

メーカーが公表している商品では、発泡酒・新ジャンル系は9ヶ月程度、缶チューハイ系は12〜15ヶ月程度が目安です。

10月1日をまたいだ注文はどちらの価格になる?

各社のリリースでは、10月1日の出荷分や納品分から改定するという表現が使われています。小売店の価格がいつ切り替わるかは各社・各店舗の判断によるため、一律に「この日から上がる」とは言い切れません。

※お酒は20歳になってから。

参考資料
  • 国税庁「酒のしおり(令和8年)」酒税率一覧表: 改正後 / 改正前
  • 国税庁「お酒に関するQ&A(よくある質問)」: https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/01/01.htm
  • サントリー「酒税の税率改正に伴う、酒類の一部商品の価格改定について」(2026/6/4): https://www.suntory.co.jp/news/article/2026/15059.html
  • アサヒビール「酒税改正に伴う商品の価格改定について」(2026/5/29): https://www.asahibeer.co.jp/news/2026/0529.html
  • キリンビール「酒税改正に伴う価格改定について」(2026/5/20): https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2026/0520_02.pdf
  • サッポロビール「酒税税率改正に伴う価格改定について」(2026/6/4): https://www.sapporobreweries.com/newsroom/release/detail/news/news_file/file/20260604_syuzeikaisei.pdf
  • 宝ホールディングス「商品の価格改定について」(2026/6/11): https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000166337.html
  • チョーヤ梅酒「酒税の税率改正に伴う一部商品の価格改定について」(2026/7/27): https://www.choya.co.jp/news/8222/