清々しい香りと、すっきりとした味わいで人気のシングルモルト「白州」。ただ、自分用に、あるいは贈り物にと探し始めると、「白州」「白州12年」「白州18年」「Story of the Distillery」と似た名前のボトルがあるので、「年数があるものと無いもので何が変わるのか」「限定品は通常品とどう違うのか」など、違いがわかりにくいのではないでしょうか。

そこでこの記事では、サントリー公式が発表している仕様(年数表記・度数・発売年・樽と原酒の特徴・販売形態)を元に、白州の全ラインを表に整理します。また、初めての白州を選ぶ方向けに、自分で買う1本と誰かに贈る1本ならどれがいいかをご紹介します。 ※価格は本文中のリンク先の別ページを参照してください。

先に結論です。白州は通年販売の4本(年数表記なし=ノンエイジの「白州」・12年・18年・25年)と、年ごとに出る限定品に分かれます。どれも白州蒸溜所のシングルモルトで、違いは年数表記・樽と原酒の構成・販売形態にあります。初めて買うなら年数表記なしの「白州」、贈るなら「白州12年」。軽快さをそのまま味わえるのが前者、ラベルの「12」で熟成年数が伝わるのが後者。限定品は年ごとに出るボトルで、記念向きです。

白州の選び方と比べ方

この記事で比べるのはサントリーが公式に発表している「白州」名義の700mlボトルです。ミニボトル・セット品・海外限定品は対象外です。

比較表の行は、通年販売の4本(白州・白州12年・白州18年・白州25年)と、年ごとの限定品「Story of the Distillery」の2024・2025・2026 EDITIONの計7本にしました。サントリー公式サイトに載るほかの白州名義700ml(100周年記念蒸溜所ラベル、ピーテッドモルト2021、スパニッシュオーク2021)は、比較表ではなく発売年順の年表と本文で扱います。

比較の物差しは5つです。 – 年数表記:ラベルの「12年」「18年」がその商品に使われた原酒のうち、いちばん若いものの熟成年数を指すというルールで読みます。 – 度数:公式スペックの数字をそのまま並べます。 – 発売年:同じく公式スペックの数字をそのまま並べます。 – 樽と原酒の特徴:公式の商品説明の言葉をもとに短くまとめています。 – 販売形態:「通年」「数量限定」「抽選」「製造終了」の区分です。「通年」は製品ラインナップに載る定番品、「数量限定」は公式にその注記があるものを指し、両方が付く場合もあります。

この5つで、白州のどれを選ぶかを2つの面から絞れます。年数表記と樽・原酒からは「味の方向」が、販売形態からは「買う時期の見通し」がわかります。

「味の方向」に関しては、特に「樽と原酒の特徴」と、本文で引く公式のテイスティングノートで、軽快か、甘みとコクが強いかの見当が付きます。

「買う時期の見通し」に関しては、「販売形態」によって通年の定番品か年ごとの限定品かがわかるので、「通年販売の商品は抽選販売を待つ」「限定商品は発売日を確認しておく」などの購入戦略をとれるようになります。

表の値はすべてサントリー公式の商品情報ページ・製品ラインナップページ・ニュースリリース・白州ブランドサイトの記事ページから取っています(確認日は末尾に)。候補は通年4本と、公式サイトに載る限定品(Story of the Distillery 3本・100周年記念ラベル・2021年の限定2本)です。

白州の全ラインナップ比較表

通年販売の4本はすべて43%で、違いは年数表記と原酒の構成となっています。限定品のStory of the Distilleryは3年とも43%で、スモーキーな原酒をバーボンバレルで熟成させたシリーズです。

以下は、白州名義の700mlボトル7本の年数表記・度数・発売年・樽と原酒の特徴・販売形態を並べた比較表です。

商品 年数表記 度数 発売年(初出年) 樽と原酒の特徴(公式の説明から) 販売形態
白州 なし 43% 2012年 ライトリーピーテッドモルトと、さまざまな原酒をヴァッティング 通年
白州12年 12年 43% 1994年 酒齢12年以上のモルト原酒 通年(2021年に数量限定で再発売)
白州18年 18年 43% 2006年 酒齢18年以上の長期熟成モルト 通年
白州25年 25年 43% 2008年 酒齢25年超の原酒からスパニッシュオーク樽原酒を含む3種を厳選し後熟 通年・数量限定
白州 Story of the Distillery 2024 EDITION なし 43% 2024年 スモーキータイプの白州モルトをバーボンバレルで熟成させた原酒のみを厳選 数量限定(抽選)
白州 Story of the Distillery 2025 EDITION なし 43% 2025年 スモーキータイプの白州モルトをバーボンバレルで熟成させた原酒のみを厳選 数量限定(抽選)・製造終了
白州 Story of the Distillery 2026 EDITION なし 43% 2026年 スモーキータイプの白州モルトをバーボンバレルで熟成させた原酒を主に厳選 抽選

発売年順に並べると、最初に出たのは1994年の白州12年で、年数表記なしの「白州」は2012年に加わった後発のボトルだとわかります。

発売年(初出年) 商品 区分
1994年 白州12年 通年
2006年 白州18年 通年
2008年 白州25年 通年・数量限定
2012年 白州 通年
2021年 白州ピーテッドモルト2021 / 白州スパニッシュオーク2021 限定(300名・300本の抽選)
2023年 100周年記念蒸溜所ラベル(白州 / 白州12年) 限定ラベル
2024年 白州 Story of the Distillery 2024 EDITION 限定(抽選)
2025年 白州 Story of the Distillery 2025 EDITION 限定(抽選)・製造終了
2026年 白州 Story of the Distillery 2026 EDITION 限定(抽選)

白州の定価と今日のAmazonの価格は、白州の銘柄ページに載せています。

年数表記なしの「白州」と「白州12年」は何が違うのか

答えは「使っている原酒の選び方が違う」です。

年数表記なしの「白州」は原酒の重ね合わせで作る

年数表記なしの「白州」は、公式の説明によると「森の若葉のようなみずみずしくほのかなスモーキーフレーバーを備えた『ライトリーピーテッドモルト』と、『白州』らしい複雑さと奥行きを持つさまざまな原酒をヴァッティング」したボトルです。つまり、ライトリーピーテッドモルトと、白州らしい複雑さと奥行きを持つさまざまな原酒を重ね合わせて、「フレッシュな香り、爽やかで軽快なキレの良い味わい」を作っています。テイスティングノートの香りは「すだち、ミント」、フィニッシュは「かすかなスモーキー、ほのかな甘み、すっきりとしたキレ」。白州らしさを一番わかりやすく味わえるのがこの1本です。

12年は「酒齢12年以上のモルト原酒だけ」

一方の白州12年は「森の蒸溜所『白州』で生まれた酒齢12年以上のモルト原酒を吟味した」シングルモルトです。ウイスキーの年数表記には、熟成年数の違う原酒を混ぜたときはいちばん若い原酒の年数を表示するというルールがあります。つまり「12年」なら、中の原酒はすべて12年以上熟成したものです。香りは「甘く柔らかいスモーキーに新緑の香り、爽快な果実香」、味は「フルーティでコクがあり、後味はキレがよい」。同じ43%でも、年数表記なしの「白州」より甘みとコクの方向に寄っています。

白州12年は1994年に「白州」を冠した最初のシングルモルトとして生まれ、2021年に数量限定で再発売されました。贈り物なら、ブランドの原点でラベルの「12」もひと目でわかる、選びやすいボトルです。

白州12年の定価と今日のAmazonの価格は、白州12年の銘柄ページに載せています。

18年・25年と限定品はどう位置づけるか

18年と25年は通年ラインの上位2本、Story of the Distilleryは年ごとに出る限定シリーズです。

18年・25年は長期熟成の通年ライン

白州18年は「酒齢18年以上の長期熟成モルト」で、香りは「熟した果実、ほのかなスモーキー」、味は「複雑なコクと甘み、馥郁とした樽香」。白州25年は商品情報ページによると「酒齢25年を超える貴重な白州モルト原酒の中から、クリーミーでウッディーな原酒、ピートを効かせたスモーキー原酒、果実味濃厚なスパニッシュオーク樽原酒を厳選・吟味し、じっくりと後熟」したボトルです。製品ラインナップページでは、25年だけに「数量限定」の注記が付いています。どちらも度数は43%で、発売は18年が2006年、25年が2008年です。

Story of the Distillery は年ごとの限定品

「白州 Story of the Distillery」は2024年から毎年出ている限定品で、3年とも抽選販売で告知されています。共通しているのは、スモーキータイプの白州モルトをバーボンバレルで熟成させた原酒を軸にしていること。2024年と2025年は「原酒のみを厳選」、2026年は「原酒を主に厳選」と、公式の説明は年で少し違います。2025 EDITIONの商品情報ページには「2024年と香味設計は同様」とも書かれています。2025 EDITIONは商品情報ページに製造終了の表示があり、2026 EDITIONが最新です。

2026 EDITIONの香りは「パイナップル、バニラクリーム、焙じ茶」、フィニッシュは「熾火の煙、ほろ苦さ」。「いつもとは違う白州」を贈りたい方や年ごとに集めたい方向けです。

このほか2021年には48%の「白州ピーテッドモルト2021」(300名限定)と「白州スパニッシュオーク2021」(300本限定)が抽選販売され、2023年にはウイスキー100周年の限定デザインラベルの「白州」「白州12年」が出ています。100周年ラベルは公式リリースに中身の記載がないため、ラベル違いとしてだけ扱っています。

初めて買うなら・贈るならどれか

自分で飲むなら年数表記なしの「白州」、贈るなら「白州12年」、記念やコレクションならその年の「Story of the Distillery」。これが表の2軸(味の方向と販売形態)から出る答えです。

迷ったら、軽快さなら年数表記なし、甘みとコクなら12年、長期熟成の熟した果実感なら18年・25年、と味の方向で選び、そのうえで数量限定・抽選の商品は買える時期が限られることを織り込んで決めてください。

買う前にウイスキー価格まとめで、白州を含む主要銘柄の今日のAmazon価格を見ておくのがおすすめです。

※ 表と本文の仕様(度数・発売年・樽と原酒の説明・販売形態)は、2026年9月20日にサントリー公式の商品情報ページ・製品ラインナップページ・ニュースリリース・白州ブランドサイトの記事ページ(抽選販売案内・誕生秘話)で確認した内容です。限定品は年ごとに入れ替わるため、新しいEDITIONが出たら行を追加します。価格・在庫・抽選や招待販売の受付状況は日々変わるため本文には書いていません。

参考資料 – サントリー 商品情報「白州」「白州12年」「白州18年」「白州25年」(products.suntory.co.jp) – サントリー 白州ブランドサイト 製品ラインナップ・THE HAKUSHU 30th Anniversary「白州12年」誕生秘話 – サントリー ニュースリリース「白州12年」再発売(2021年)・100周年記念限定デザインラベル(2023年) – サントリー 白州「Story of the Distillery」2024〜2026 EDITION 抽選販売案内 – 日本洋酒酒造組合「ウイスキーの表示に関する公正競争規約」第4条